2007/08/19

OS XでGainerを使う

新しくMacBook Proを購入したので、OS XでGainerを使えるようにするための手順をメモしておきます。


  • 開発環境をOS Xのインストールディスクからインストール。ついでにルートユーザを有効にしておきます(ヘルプ
  • 動作確認用にjermの最新版をダウンロード。make一発でOK。
  • Gainerで使われているFTDIのチップのドライバをインストール。
  • ドライバをインストール後にUSBケーブルでGainerを接続すると、/devの下に以下のようなデバイス名で見えるようになる。

/dev/cu.usbserial-A5001h97

  • jermを使って動作確認。

$ jerm -b 384000 /dev/cu.usbserial-A5001h97


とコマンドを入力した後に、
KONFIGURATION_1*
を入力&Enter、つづいて

h*


を入力&Enter で白色LEDが点灯すれば動作確認OK。


Gainerのプロトコルに関するドキュメントは、以下のページからダウンロードできます。

OS XでRuby/SerialPortを使う

RubyからUSB接続したPSoCを制御する際に使っているRuby/SerialPortのセットアップ方法をメモ。

まずは最新版のRubyをインストールするために、MacPortsをインストール。

MacPortsがインストールできたら、次にRubyのインストール。

// macportsを最新版にアップデート
$sudo port -d selfupdate

// Ruby最新版の確認
$port list ruby

// インストール
$sudo port install ruby

そして、Ruby/SerialPortライブラリのインストール。

サイトから最新版をダウンロードして、make & インストール。

$ ruby extconf.rb
$ make
$ make install

2007/08/17

東京アメッシュ【リアル】ウィジェット アップデート

1ヶ月ほど前に、東京アメッシュのサイトの仕様が変更されたため、せっかく作ったリアルウィジェットが使えなくなっていたのですが、やっと新サイトに対応させました。

東京アメッシュ
http://tokyo-ame.jwa.or.jp/

東京アメッシュ ウィジェット【リアル版】
http://blog.k-jee.com/2007/06/blog-post.html

今までは最新画像のURLが固定だったのですが、新しいサイトでは日付/時間でファイル名が変更されるために、取得する画像のURLを解析する必要があります。

幸いそんなに大変ではなく、以下のJavaScriptファイルを解析すればOKでした。

http://tokyo-ame.jwa.or.jp/scripts/mesh_index.js

この配列の先頭が最新画像のファイル名になるので、これから取得する画像のURLを決めます。

以前は背景画像を含めたJPEGファイルだったので、晴れた日の画像を用意しておいて、最新画像との差分を取ることで雨が降っている地域を解析していたの ですが、今回は画像が透過GIFに変更になったので、単純に色が付いているところを解析すれば、雨が降っていると判定できます。この仕様変更はありがた い。

ただ、以前使っていたOpenCVはGIFファイルに対応してないため、今回は仕方なくWindows APIを使いました。んー、これじゃWindowsでしか動かないじゃないか。

2007/07/20

ル・コルビュジエと深澤直人

台風で天気の悪かった3連休の最終日、六本木の美術館に行ってきました。

■ ル・コルビュジエ展(森美術館)
http://www.mori.art.museum/contents/lc/index.html

建築はあまり詳しくないので、実はコルビュジエの事もよく知りませんでした。ただ、デザインの本などで彼の考えた「モデュロール」という尺度や、黄金比を意識したデザイン手法に興味があったので行ってみようと思いました。

今回の展示では、彼のアトリエや実寸大に再現した住宅模型などがあって、実際に彼の作品を体感することができました。あと、DVDによる映像資料がさくさん用意されていたので、コルビュジエ初心者の私もいろいろと学ぶことができました。

そしてやはり、幾何学的で複合的な彼の作品は美しい、と思いました。

■ 深澤直人ディレクション Chocolate(21_21 DESIGN SIGHT)
http://www.2121designsight.jp/schedule/program.html

もう1つ、ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTで行われていた、Chocolateに行ってきました。

深澤さんのデザインは前から好きで本も何冊か持っています。今回は身近なチョコレートを通していろいろな世界を体験するというもので、様々なデザイナーの作品が展示されています。

各作品の中にいろいろな「なるほど!」が散りばめられていて、デザイナーの発想に「んーやるなぁ」と思いながら作品を楽しむことができました。

中でもやはり深澤さんのセンスが飛びぬけていた様に思います。決して奇をてらったデザインではなく、誰もが日常の生活の中で見たり体験したことのあることに、意味や価値を見出すそのセンスは、やはりすごいと感じました。

いろいろ面白いモノがあったのですが、その中でもこの作品を見たときは思わず噴き出してしまいました。

遠山夏未 “コットン70% チョコレート30%”2007
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/070530/chocolate/3.html

ほんと、人っていろいろ考え出しますねぇ。

2007/06/24

東京アメッシュ ウィジェット【リアル版】

日頃お世話になっている東京アメッシュの情報をさりげなく表示してくれる、リアルウィジェットを作ってみました。
■ 東京アメッシュ
http://tokyo-ame.jwa.or.jp/


■ 東京アメッシュ ウィジェット(リアル版)
- 雨が降っている地域を青色LEDで表示(10分毎に更新)
- 生活シーンに溶け込むアンビエントなデザイン(フォトスタンド流用)
- Ruby/C++プログラムで動作
- 電源不要(PCとUSBケーブルを接続するだけ)
■ 動作原理
- サイトからJPEGファイルを取得
- 雨が降っているブロックを画像解析
- LED表示データをPSoCマイコンにシリアル通信(USBUART)
- PSoCマイコンがLED(4x4)を点灯
■ 制作費(計: \5,000)
- フォトスタンド (\ 2,000)
- PSoCマイコン (\ 2,000)
- LED,抵抗 (\ 500)
- 基板 (\ 500)
オフィスで働いていると、外の空の様子を感じることはできないので、ビルの外に出た時に「あ、雨降ってる!」って傘を取りに帰ること、多いですよね。これがあれば、そんなことがなくなるかも。
制御はスクリプト(Ruby)で行っていて、一部画像解析の部分だけ、OpenCVを利用したC++のプログラムを使っています。画像解析といっても、背 景差分法を使ってるだけですけどね。USBドライバ、マイコン側のプログラムは、PSoC Expressで作成しているので、コードは一切書いていません。ちなみにマイコンはストロベリーリナックスのモジュールを利用しています。
■ USB-PSoCマイコンモジュール・キット http://strawberry-linux.com/shop/index.php?c=&s=date&p=1&r=1&page=#73021
気に入っていないのが、PCがないと動作しない点。できれば低消費電力で、常時電源Onな組み込みサーバと組み合わせたいですね。

2007/08/17 追記)その後アップデートしました

2007/06/10

MacBook Pro購入

MacBook Pro (15インチ, 2.4GHz)を発売日に購入しちゃいました。Windows XPも同時に購入して早速Boot Campでインストールしてみました。

ビデオやオーディオのドライバが入らずに困っていたのですが、Boot Camp 1.3をインストールしたら問題なくなりました。できれば発売日に新しいBoot Campをリリースして欲しかったなぁ。

基本的に見た目は以前使っていたPowerBook G4と変わらないのですが、いくつか気になる点がありました。

いいところ

  • やっぱりCore2Duo速い
  • ディスプレイが明るい

いまいちなところ

  • LEDバックライトの明るさに一部ムラがある
  • トラックパッドのボタンがガタガタする
  • ACアダプタがでかい

バックライトのムラはちょっと残念です。今度お店の展示品もよく見てみて比べてみよう。

2007/05/24

デバイスアートCRESTシンポジウム

5/18(金)に秋葉原で行われた、デバイスアートのシンポジウムに参加してみました。

CRESTプロジェクトのメンバがなんとも豪華で、明和電機の土佐社長やポストペットでお馴染みの八谷さん、そしてICCの常設展示でお馴染みのクワクボリョウタさんなどが参加されていました。

土佐社長はこれまでのアーティストとしての活動の中で蓄積した「モノづくりのノウハウ」を、どうやって大衆のみなさんに体験してもらうかについてプレゼンしました。

1つの試みとしてOMOKEN、こどもおもちゃ研究所という活動をしているそうです。今までのメーカと子供との関係は、メーカが作ったおもちゃを一 方的に子供サイドに与えて消費してもらう、というものでしたが、双方向でモノづくりをするためのコミュニケーションの仕組みを作ることを、いろいろ研究し ているようです。まだネットにもあまり情報が公開されていないようですが、今後が楽しみですね。

「デバイスアートをつくる、デバイスを開発することで、日本独自の、創造性のある、モノ作りの底上げをしたい」というメッセージには正直クラクラしました。自分もこんな情熱を持ってモノづくりに取り組みたい。

クワクボリョウタさんからは、現在開発中のPri/Proという、コンピュータを使ったアートやデザインをするための電子回路キットに関するプレゼンがありました。

クワクボさんはアーティストであり多摩美術大学で学生さんの制作をサポートする仕事もされているようですが、その中で、
- 制作補助の労力の軽減
- 頻出する回路のライブラリ化
- 自分で試作するスキルを見に付ける
ことを目的に、Pri/Proを開発したと述べられていました。

今まで、電子回路の部分は制作補助のスタッフが作っていたので、それなりに作品を完成することはできていたそうなのですが、それだと学生さんが卒業 後に何も作れなくなってしまって困っていたそうです。そこで、Pri/Proを使うことで電子回路の敷居を下げ、学生自身に試作してもらうことで電子回路 のスキルを見につけてもらい、何とか自分で制作してもらえるようになったとのことです。

やっぱり自分の手で試作を行う、何かモノをつくるって、アーティストにとってもエンジニアにとっても、とても大事で基本的なものですよね。

この他にも面白いプレゼンがたくさんありました。児玉幸子さんの磁性流体アートは初めて見たのですが、そのなめらかな動きにちょっと気味悪さを覚え たり、前田太郎さんの錯覚を利用した様々なデバイスに関しては、常識にとらわれない研究と、いかにデモをするかの面白さを楽しませてもらいました。

2007/05/22

Google Gadget作ってみました



Widget関連技術を調べてみようと思い、Google Gadgetを作ってみました。

以下のサイトから画像を取得して表示します。

落雷は3分ごと、雨、雷雲は6分ごとにサーバー上の情報が更新されるので、このGadgetでは3分ごとにサーバー上の画像を取得するようにしてい ます。画像のURLは毎回変わるので、JavaScriptで一度サーバー上のHTMLファイルを取得して更新日時を調べた後に、この更新日時を元に画像 のURLを決定しています。

地域を細かく選べなかったりと、まだまだイマイチな部分がありますが、とりあえず公開してみます。

基本的に以下のサイトの情報を参考にしました。


2007/05/13

Built with Processing

最近買ったBuilt with Processingの本を読みながら、Processingで遊んでみました。

ちゃんとJavaのコードを書いたことはなかったのですが、普段C/C++でコードを書いているのでサンプル程度のコードなら特に問題なく理解でき ました。Processingはソースコードを作成する時、いちいちファイル名を決めて保存したりしなくても、勝手に日付を元にファイル名を決めて保存し てくれます。どんどん実験コードを書けるというのが、まさにプロトタイピングのための環境ということですね。

金曜は、このBuilt wit Processingのイベントに参加してみました。

内容はデモ系のプレゼンがあまり観られなかったりとちょっと期待外れでしたが、いい刺激になりました。それにしても人多すぎ。一時期300人ぐらい入ってたと思います。これからProcessingが流行るのか?

2007/05/12

KURO-BOX/PRO再インストールしなくちゃ

おっと、以前インストールしたDebianは問題ありですか…近いうちに再インストールが必要ですね。

2007/05/06

Squeezebox用にFLACでリッピング

外出先ではiPodを使って音楽を聴いているので、普段はiTunesを使ってMP4(AAC)ファイルでリッピングしています。

今回、KURO-BOX/PROとSqueezeboxでミュージックサーバ/クライアントの環境を構築したので、できれば音質劣化のないフォーマットで音楽をリッピングしたいと思い、以下のページを参考にいろいろ検討してみました。

Apple LosslessならiTunesで楽にリッピングできるけど、残念ながらKURO-BOX/PROのARM/Linux上では、Apple Losslessをトランスコード(デコード)できなさそうです。

となると、選択肢はWAVかFLACになるのですが、WAVファイルだと非圧縮なのでファイルサイズが大きくなってしまうし、曲名やアーティスト名などのメタデータを格納できなくて不便なので、今回はFLACでリッピングしてみることにしました。

普段はMacを使っているのですが、なかなか良いリッピングソフトが見つからなかったので、仕方なくWIndowsのソフトを使うことにしました。

使ったソフトはEAC (Extract Audio Copy)。基本的に以下のページを参考に設定してみました。

んー、でもやっぱりiTunesと比べるといろいろと管理が面倒ですね。個人的には、Apple Losslessでリッピングしておけば、Appleが用意するソリューション(例えばApple TVとか)でも利用できるので良いと思うのですが、Apple LosslessはApple独自のフォーマットなので、将来的にARM/Linux上で動くSlimserverでデコード可能かは、微妙なところです からねぇ。同じ理由で、SqueezeboxがApple Losslessのデコードに対応する可能性はもっと低いでしょう。

iTunesがFLACをサポートしてくれてもいいけど、それはないだろうなぁ。。。

2007/05/05

Slimserverインストール

まずは以下を参考にインストールしました。

ところが、実行すると以下のエラーが発生してしまいます。

The following modules failed to load: YAML::Syck

そこで、エラーメッセージに従って以下のコマンドを実行(途中適当にEnterを押せばOK)

% /var/slimserver/SlimServer_v6.5.1/Bin/build-perl-modules.pl YAML::Syck

気を取り直して再実行すると、今度は以下のエラーが発生。

Error message file

いろいろ調べて、Forumの情報を参考に以下のコマンドを実行。

# cp /usr/share/mysql/english/errmsg.sys \
/var/slimserver/SlimServer_v6.5.1/MySQL

これで起動できるようになりました。ところが、このままでは日本語のファイルが文字化けしてしまうので、以下のコマンドを実行。

# apt-get install locales
# echo "ja_JP.EUC-JP EUC-JP" >> /etc/locale.gen
# echo "ja_JP.UTF-8 UTF-8" >> /etc/locale.gen
# locale-gen

これでやっと問題なく実行できるようになりました。

Debianインストール

Slimserverを動作させるために、以下を参考にDebianをインストールしてみました。

ただ、このままでは/dev/sda4がマウントされていなので、適当なところにマウントします。

# mount /dev/sda4 /mnt

次に、Slimserverをインストールするために、gccなどの開発環境をインストールしようと思ったのですが、どうにもapt-getでエラーとなるので、以下を参考に/etc/apt/sources.listを変更しました。

そして、gcc, g++, makeをとりあえずインストール。

# apt-get install gcc g++ make

samba関係もインストールしておきましょう。

# apt-get install samba swat

これでひとまず、Slimserverをインストールする準備が整いました。

それにしても、LinuxもDebianもよく分かってない自分でも、何とかインストールでちゃうのは、いろんなノウハウをWebに公開してくれる方々と、Googleのおかげです。どうもありがとう。

KURO-BOX/PRO購入

ずっと品薄で入手できなかったKURO-BOX/PROを、やっと購入しました。

Squeezebox用の音楽サーバにしたり、NASとして使ったり、常時起動/接続機器として何ができるか、いろいろ探ってみようと思ってます。

早速HDDを接続して起動してみたのですが、決して静かではないですね。。。やっぱり常に電源を入れておくには、HDDをスリープさせるとか、置き場所を考えるとか、何らかの工夫が必要そうです。Mac miniをLinux化した方が良かったのかなぁ。