5/18(金)に秋葉原で行われた、デバイスアートのシンポジウムに参加してみました。
CRESTプロジェクトのメンバがなんとも豪華で、明和電機の土佐社長やポストペットでお馴染みの八谷さん、そしてICCの常設展示でお馴染みのクワクボリョウタさんなどが参加されていました。
土佐社長はこれまでのアーティストとしての活動の中で蓄積した「モノづくりのノウハウ」を、どうやって大衆のみなさんに体験してもらうかについてプレゼンしました。
1つの試みとしてOMOKEN、こどもおもちゃ研究所という活動をしているそうです。今までのメーカと子供との関係は、メーカが作ったおもちゃを一 方的に子供サイドに与えて消費してもらう、というものでしたが、双方向でモノづくりをするためのコミュニケーションの仕組みを作ることを、いろいろ研究し ているようです。まだネットにもあまり情報が公開されていないようですが、今後が楽しみですね。
「デバイスアートをつくる、デバイスを開発することで、日本独自の、創造性のある、モノ作りの底上げをしたい」というメッセージには正直クラクラしました。自分もこんな情熱を持ってモノづくりに取り組みたい。
クワクボリョウタさんからは、現在開発中のPri/Proという、コンピュータを使ったアートやデザインをするための電子回路キットに関するプレゼンがありました。
クワクボさんはアーティストであり多摩美術大学で学生さんの制作をサポートする仕事もされているようですが、その中で、
- 制作補助の労力の軽減
- 頻出する回路のライブラリ化
- 自分で試作するスキルを見に付ける
ことを目的に、Pri/Proを開発したと述べられていました。
今まで、電子回路の部分は制作補助のスタッフが作っていたので、それなりに作品を完成することはできていたそうなのですが、それだと学生さんが卒業 後に何も作れなくなってしまって困っていたそうです。そこで、Pri/Proを使うことで電子回路の敷居を下げ、学生自身に試作してもらうことで電子回路 のスキルを見につけてもらい、何とか自分で制作してもらえるようになったとのことです。
やっぱり自分の手で試作を行う、何かモノをつくるって、アーティストにとってもエンジニアにとっても、とても大事で基本的なものですよね。
この他にも面白いプレゼンがたくさんありました。児玉幸子さんの磁性流体アートは初めて見たのですが、そのなめらかな動きにちょっと気味悪さを覚え たり、前田太郎さんの錯覚を利用した様々なデバイスに関しては、常識にとらわれない研究と、いかにデモをするかの面白さを楽しませてもらいました。
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